ウクライナ危機勃発から半年、各国の立場の違いくっきり、世界経済への悪影響も
ロシアによるウクライナでの特殊軍事作戦の開始から、24日水曜で半年となりますが、戦争の長期化とともに、国際社会では各国の立場の違いが明確化しています。
ウクライナ戦争勃発以来、西側諸国は、対ロシア制裁・圧力を強め、あらゆる種類の軽量および重火器、弾薬、燃料をウクライナに供給することによって、戦争終結に向けた一歩を踏み出さなかっただけでなく、益々ウクライナでの戦火を煽っています。
ロシアは繰り返し、「西側によるウクライナへの武器送付は同国内の紛争を長引かせるだけであり、予測できない結果をもたらす」と警告しています。
ウクライナでの軍事紛争が続く中、トルコや国連を含む一部の調停者は緊張緩和や、紛争解決に向け努力しています。
ウクライナ危機は政治と外交の時期に差し掛かっていますが、西側諸国によるウクライナへの武器援助により、ここ数週間で緊張が高まり、紛争はクリミア半島を含む他の地域に広がっています。
一方、ヨーロッパは、ウクライナ戦争の結果の一部としての、ロシアからのガス供給のない厳しい冬に備えています。
報道各社によりますと、24日水曜はウクライナにとって旧ソビエトからの独立31周年記念日に当たり、控えめな祝典が行われ、ロシアへの抵抗意志を改めて確認する日となりそうな気配の中、首都キエフでは市民集会が禁止され、東部の最前線都市ハルキウでは夜間外出禁止令が発令されています。
しかし、今回の戦争が長期化する中で、国際社会や各国の間では立場の違いが浮き彫りになっています。
日本やEU、アメリカ、カナダなどは対ウクライナ支援に加えて、厳しい対ロシア制裁を行使、強化してきました。
これに対し中国は一貫して欧米などによる対ロシア経済制裁に強く反対しており、イランもこれと同様の立場を踏襲しています。
また、アジア諸国の中で対ロシア制裁に参加しているのはごくわずかの国にとどまっているほか、ヨーロッパでは、ロシアへの対処をめぐり立場の違いが浮き彫りになっており、今後、各国が対ウクライナへ支援で結束していけるのかは不透明となっています。
ウクライナ戦争ではこれまでに多数の犠牲者や、国内外避難民が大量に発生した一方で、和平交渉のめどは立っておらず、戦況はほぼ膠着状態となっています。
一方で、この戦争の長期化はインフレや食物・エネルギー価格の高騰に拍車をかけており、世界経済の減速に加えて、ロシアやウクライナからの穀物の輸入に依存している一部の地域のは食料不足などへの懸念が浮上しています。
こうした現状のもと、国際社会はそれぞれの利害対立を抱えながら、この戦争の平和的終結と戦争の影響の解消に向けてどう対処していくのか、その舵取りや手腕が問われることになります。

