米アーカンソー州の警察官3名が、容疑者を殴打し足蹴り

米アーカンソー州で今月21日、3人の警察官が容疑者を押さえつけ、激しい暴行を加える動画がネットで拡散され、非難が殺到しています。

州警察によりますと、この動画が撮影されたのは、現地時間21日午前10時40分ごろ、同州マルベリー市にあるコンビニエンスストア前です。

この動画で、警官の一人は繰り返し容疑者の男性の頭を殴り、頭を掴んで舗道に叩きつけており、別の警官は男を繰り返し膝蹴りにしています。この警察官らはいずれも、アーカンソー州クロウフォード郡保安官事務所の制服を着ています。

この動画は、2020年5月にミネソタ州で発生したジョージ・フロイドさん殺害事件を彷彿とさせるもので、SNS上では「殺人未遂にあたる」と非難する声が上がっています。

今回暴行を受けたランドール・ウースター（Randall Worcester）容疑者（27）は病院で手当てを受け、現在バン・ビューレンにある拘置所に収監されているということです。

ウースター容疑者はコンビニで従業員を脅迫したとされ、不法侵入や暴力的な脅迫、さらに逮捕時の抵抗、服従を拒否した疑いが持たれています。

なお、今回の事件にかかわった3人の警察官のうち、2人が所属するクロフォード郡保安事務所は、州警察に暴行の調査を求め、調査の間、停職処分を命じたと発表しました。

また、もう1人の警官が所属するマルベリー市警察も、同様の声明を発表しています。

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