国連事務総長が「世界的不満の冬」警告、国連総会で
(last modified Wed, 21 Sep 2022 05:33:29 GMT )
9月 21, 2022 14:33 Asia/Tokyo
  • アントニオ・グテーレス事務総長
    アントニオ・グテーレス事務総長

アントニオ・グテーレス事務総長が、国連総会で「世界的な不満の冬」が来るとして警告しました。

フランス通信が21日水曜、報じたところによりますと、グテーレス事務総長は20日火曜、物価上昇、地球温暖化、武力紛争により「世界的な不満の冬」が来ると警告しています。

国連総会の冒頭において、グテーレス氏は国際協力の取り組みに対して敬意を表しつつ、世界の悲惨な現況について警告し、「世界的な不満の冬が差し迫っている」と語りました。

そして、「信頼は崩れ、不平等は急激に悪化し、地球は燃えている。人々は傷つき、最も弱い立場の人々が一番苦しんでいる」と述べ、化石燃料への依存についても言及し、「今こそ介入する時だ」と言明しています。

その上で、石油企業やその支援者の責任を追及する必要があるとし、全先進国に対して化石燃料事業の利益に課税し、その資金を気候変動による損害と物価高に苦しむ人々の救済に充てるよう呼び掛けました。

米ニューヨークで開かれている第77回国連総会では20日、各国首脳らによる一般討論演説が始まりました。

新型コロナウイルスの世界的大流行のため、国連総会の一般討論演説は昨年、一昨年は一部がオンラインで行われたことから、完全に対面方式で開催されるのは3年ぶりとなります。
 


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