ロシア大統領報道官、「現状では対日平和条約交渉は不可能」
10月 03, 2022 19:13 Asia/Tokyo
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ロシアのドミートリィ・ペスコフ大統領報道官
ロシアのドミートリィ・ペスコフ大統領報道官は、現在の状況で日本と平和条約交渉を行うことは不可能だとコメントしました。
ロシア・スプートニク通信が3日火曜、報じたところによりますと、ペスコフ大統領報道官は、「日本は残念ながら非友好国と並ぶ位置づけをしっかりと守り続け、日本自体がロシアにとって非友好国となってしまった」と指摘し、「もちろんこのような状況では何らかの交渉を行うのは不可能だ」と強調しています。
これより前、日本の岸田首相は所信表明演説で、ウクライナ情勢により日露関係は厳しい状況にあるが、日本は領土問題解決と平和条約締結の方針を堅持すると述べていました。
岸田首相は当初、対ロ関係の意地を重視した安倍氏の路線を引き継ぐ考えを示していましたが、去る2月のウクライナ危機勃発を受け、対ロ外交を強硬路線へと転換しました。
これにともない、G7各国と足並みをそろえて制裁を実施するとともに、アジア唯一のG7メンバーとして、東南アジア諸国などに協力を要請し、北方領土問題の早期解決よりも対ロ制裁を重視する姿勢を鮮明にした形となっています。
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