イランが、英の要人・機関に対する制裁を発表
イラン外務省が、多数の国会議員や軍関係者を含むイギリスの機関や個人に対する制裁を発表しました。
イラン外務省は声明の中で、「わが国は対抗措置として、テロやテロ組織への支援、またテロリズムの助長・扇動、暴力や憎悪の拡散、人権侵害を理由に、イギリスの複数の機関や個人に対してこのたび制裁を行使する」と表明しています。
この声明ではまた、「本リストに掲載された個人・法人の行動は、暴動や暴力行為、さらにイラン国民に対するテロ行為につながっている」とされています。
さらに、「イギリスが、これらの名の挙がっている人物・組織の行動・措置に対処せず、彼らの行動を支援・助長することは、テロや憎悪拡散との戦いおよび人権尊重の分野における、同国の国際的義務への違反ということになる」としました。
加えて、「BBCペルシャ語放送および、英ロンドンに拠点を置くテレビチャンネル・イランインターナショナルも制裁を受ける」と語っています。
なお、イラン政府発表の制裁対象者リストには、トム・トゥーゲンハット内務省安全保障担当次官、ダン・マッキノン・ ペルシャ湾イギリス軍司令官、スティーブ・マッケイブ下院労働党・シオニスト友好団体責任者、スティーブン・クラッブ下院保守党・シオニスト友好団体責任者、スチュアート・ポラック貴族院保守党・シオニスト友好団体名誉会長、ボブ・ブラックマン下院議員、テレサ・ヴィラーズ下院議員・元環境大臣のほか、政界の要人アンシア・マッキンタイア氏、イランのソレイマーニー司令官暗殺時に陸軍参謀総長だったマーク・カールトン・スミス将軍らが掲載されています。
イラン外務省の声明にはまた、「今回の制裁には、これらの人物に対するイラン入国査証の発行禁止、イラン管轄下にある資産の没収、およびイランの金融・銀行システムにおける口座利用の停止が含まれる」とされています。