露エネルギー相、「世界の不安定化は、対イラン、ロシア、ベネズエラ制裁の影響」
10月 26, 2022 20:30 Asia/Tokyo
ロシアのシュルギノフ・エネルギー相は、「ロシア、イラン、ベネズエラに対する制裁が世界の不安定化につながっている」と述べました。
世界の天然ガス産出国で構成される機構「ガス輸出国フォーラム」は25日火曜、エジプト・カイロで24回目となる大臣会合を開催し、イランのオウジー石油相も出席しました。
この会合でロシアのシュルギノフ・エネルギー相は、国際的なガス取引の政治化や、イラン、ベネズエラに次ぐ対ロシア制裁が、世界の不安定化につながっているとしました。
シュルギノフ氏は、欧州がロシア産ガスの禁輸を決めたことでガス価格が高騰したとして、「このことは、ガスの消費者および生産者に負の結果をもたらし、経済にも負の影響を与えている」と述べました。
ガス輸出国フォーラムはこの日の会合で、ガス価格設定メカニズムを変える試みや政治的動機にもとづく上限価格の設定に深い憂慮を示し、「このような市場原理への介入は、市場の混乱を激化させ、投資の損失や生産者・消費者への一様な損害をもたらしかねない」と強調しました。
同会合はまた、地政学的な出来事や世界が直面している緊張は、世界のエネルギー供給における天然ガスの重要性を証明しているとしました。