世界市場で原油が値上がりする可能性が浮上
(last modified Thu, 01 Dec 2022 09:35:47 GMT )
12月 01, 2022 18:35 Asia/Tokyo

石油仲介会社のMKグローバルが、供給側の問題により、世界市場の石油価格が中期的に上昇するとの予測を示しました。

ファールス通信が1日木曜、報じたところによりますと、MKグルーバルはエネルギー輸送価格が危機的な段階に突入しているとし、「中期的に見て、さまざまな理由から原油価格がおそらく上昇するだろう」と見ています。

さらに、石油価格を変動させる可能性のある3つの主な要因があると指摘し、第1の要因として、冬の接近と、それによる世界の燃料消費量の増加を挙げています。

また2番目の要因は、中国での厳しいゼロコロナ政策とされています。一部の報道では、中国政府がコロナ制限を緩和し、これが世界市場での価格上昇を引き起こしたことが示されましたが、中国はすぐにこれを否定しました。

中国でのコロナ制限の緩和は、需要の増加および、その結果としての世界市場での石油価格上昇につながります。

そして第3の要因は、ロシア産石油への価格上限の設定とされています。ロシアは現在500万バレルの石油を世界市場に供給していますが、同国産原油の禁輸が始まれば、ロシアの石油生産量はおそらく50% 減少し、1 日あたり250 万バレルに落ち込むと見られます

最後にMKグローバルは、OPEC石油輸出国機構の増産能力は限定的であり、以前のように米国が戦略的石油備蓄を放出する可能性はないと強調しました。

 


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