イタリア、他のＥＵ諸国より急速に高齢化

イタリアで、ほかのEU諸国より急速に高齢化が進んでいることが明らかになりました。

ロイター通信によりますと、ISTATイタリア国家統計局は５日、同国の人口が５９００万人を下回り、他のＥＵ諸国よりはるかに急速に高齢化しているとの報告を発表しています。

人口の減少と高齢化は生産性低下や技術革新の停滞、医療費増加などに直結するため、イタリアのような停滞経済には重大な懸念となります。

この問題について、ＩＳＴＡＴトップのジャンカルロ・ブランジャルド氏は議会の公聴会で、「速報値によると、今年１月１日時点の人口は５８９８万３０００人に減少した。今後はわが国の平均余命が大きく伸びる一方で同水準の出生率低下が予想され、他の欧州諸国よりはるかに急速に高齢化が進むと考えられる」と語りました。

ＩＳＴＡＴは去る９月、基本シナリオによると、イタリアの人口は２０２１年時点の５９２０万人から５０年には５４２０万人、７０年には４７７０万人となり、約２０％減少する可能性があるとの予想を示しています。

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