ペルー閣僚2人が辞任、抗議デモ死亡受け
(last modified Sat, 17 Dec 2022 06:34:46 GMT )
12月 17, 2022 15:34 Asia/Tokyo

南米ペルーで、カスティジョ前大統領罷免に抗議するデモが各地で拡大し死者が出たことを理由に、コレア教育相とペレス文化相が辞任しました。

ロイター通信がペルー首都リマから報じたところによりますと、コレア教育相はツイッターで16日金曜、「今朝、辞表を提出した。同胞の死は正当化できない」と述べています。

ペルーでは、議会が今月7日にカスティジョ氏を罷免した後、混乱が続いています。

デモ参加者の一部は、新大統領に就任したボルアルテ氏の辞任や新憲法の制定、議会の解散を要求し、公共施設を放火、警察署を襲撃、高速道路を封鎖するなどの事態に発展しています。

抗議デモは16日も続き、主要道路は封鎖され、空港は閉鎖を余儀なくされています。

当局の発表によると、抗議活動でこれまでに少なくとも17人が死亡、さらに少なくとも5人がデモ関連で死亡しました。

国連は同日、デモに参加した未成年者の死亡や拘束が報告されていることに「深い懸念」を表明しました。

ペルー政府は、ゲルバシ新外相が今月20日に国連高等弁務官事務所とこの状況について協議すると発表しました。

現在、ボルアルテ新政権に対する圧力は一段と強まっています。

また今回の大規模デモのため、現地を訪問していた日本人観光客はようやく町にたどりついたものの、依然空港が閉鎖されているため、出国のめどは立っていないということです。

 


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