米下院で、多数派・共和党の票割れ再投票でも議長選出できず
1月 04, 2023 20:47 Asia/Tokyo
昨年11月の米中間選挙で共和党が過半数議席を奪還した下院で3日、議長選が行われ、同党のマッカーシー院内総務が過半数の獲得に失敗し100年ぶりに再投票が実施されました。
ロイター通信によりますと、議長選の再投票でも同氏は十分な支持を得られず、党内の亀裂が浮き彫りになりました。
これにより下院の審議が滞るとみられ、共和党は新たな議長候補の検討を迫られる可能性があります。
1回目の投票でマッカーシー氏が獲得した票数は203票で、議長に必要な過半数の218票を下回りました。共和党内の造反票が19票だった。民主党のジェフリーズ議員の得票数は212票でした。
その後2回の投票が実施されましたが、マッカーシー氏はいずれも過半数票を確保できませんでした。
下院の議席は、共和党222、民主党212と議席差が小さく、共和党内ではバイデン政権やバイデン氏の家族の調査を要求する一部強硬派の発言力が増しています。
下院は米東部時間4日正午(日本時間5日午前2時)まで休会とすることを決定し、共和党には新たな下院議長候補を検討する時間が与えられます。
3回目の投票では、共和党保守派のジム・ジョーダン議員が20票を獲得しており、同党幹部のスティーブ・スカリス議員も議長候補として検討される可能性があります。
ジョーダン氏はトランプ前大統領の支持者で、保守強硬派の議員連盟「フリーダム・コーカス」の共同創設者であり、同氏自身はマッカーシー氏への支持を表明していました。
マッカーシー氏は3日夜、トランプ氏から電話があり、マッカーシー氏への支持を改めて示したと記者団に述べていました。