1月 15, 2023 20:45 Asia/Tokyo
  • テヘランに駐在する同国のシャークリフ大使
    テヘランに駐在する同国のシャークリフ大使

イギリスのクレバリー外相が、イランとイギリスの二重国籍者であるアリーレザー・アクバリー死刑囚の刑執行後に、自国政府が協議のために駐テヘラン大使を一時的に呼び戻したことを明らかにしました。

イルナー通信によりますと、クレバリー外相は14日土曜夜、ツイッターにおいて、自国政府がアクバリー死刑囚の刑執行に反応しての次の措置を検討していると主張しました。

イランでは先日、イギリス秘密情報部(通称:MI6)のために諜報活動を行っていたとして死刑判決を受けていた、アリーレザー・アクバリー死刑囚の刑が執行されました。

同国司法府はこれについて、「イランとイギリスの二重国籍者であるアリーレザー・アクバリー死刑囚は、腐敗の拡散および、情報伝達によるイランの内外の安全保障に反する情報漏洩を様々な方法で行った罪で死刑が確定していたが、これが執行された」と発表しています。

このような中、イラン外務省は、イギリスのスナク首相などによるイラン内政への介入的発言に反応して、テヘランに駐留する同国のサイモン・シャークリフ大使を呼び出しました。

イラン外務省は14日土曜、声明で「イギリスが我が国の国家安全保障などに対して通常ありえない干渉を行ったことを受け、本省の西ヨーロッパ局長はテヘランに駐在する同国のシャークリフ大使を呼び出した」と発表しました。

同大使との面会では、イランの国家安全保障に反するイギリス政府の破壊的措置をめぐり、イランからの抗議が伝えられました。

西ヨーロッパ局長はこの面会で、イギリス側がアリーレザー・アクバリー死刑囚のために仕掛けた罠について、確かな情報が入手されているとしながら、「イギリス政府は、イランの国家安全保障を侵害する、通常あるべきではない情報ルートを作っていたことについて、説明責任を果たすべきだ」と述べました。

続けて、「諜報員を支持するという不当で悪質な行動は、相互尊重に基づく関係という主張と相容れないものだ」と指摘しました。

さらに、イランが自身の国家安全保障を守るために行う断固とした措置は、イギリスを含む他国政府の同意に左右されるべきものではないと強調し、「このような違法な犯罪的行為が続くことは、決して容認できない。イギリス政府は、自国の不当な内政干渉的アプローチを続ける結果を受け入れるべきだ」としました。

また、「イランの民法は二重国籍を認めておらず、これを口実としたイギリスの破壊的発言や内政干渉は法的根拠を持たない」と説明しました。

そして、イランの国家安全保障に対する脅迫じみた通常ではありえない行動を改めて非難しながら、シャークリフ大使に、この抗議を早急にイギリスへ伝達するよう求めました。

同大使はこれに対し、これらの内容を本国へ伝えると返答しました。

 

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram     Twitter     urmediem


 

タグ