英で自殺した女性の父親がメタを非難、「青少年ユーザーの安全を軽視している」
SNSで不適切なコンテンツを閲覧後に16日月曜に自殺した英国の少女の父親が、同様の悲劇の再発防止のために作成された報告書に対するこれらのSNSの無関心ぶりを批判しました。
ファールス通信がフランス通信の報道として伝えたところによりますと、14歳の少女モリーさんの父親である英ロンドン在住のイアン・ラッセルさんは、自らの行動に対するSNSの反応は弱く、驚くべきものだったとし、「こうした事態は、こうしたSNSが自らのビジネスの通常通りの続行を望んでいることを示している」と述べました。
また、「オンライン空間の安全性向上のため英国政府が提案した法案のように、法的規制はSNSの沈黙を打ち破りユーザーの安全により多くの注意を払う唯一の方法だ」としています。
今回のこのイギリス人少女の死に関する調査から、この少女死亡前の6か月間にInstagramで保存、共有、または「いいね!」をクリックした1万6,300件の投稿のうち、2,100件はうつ病、自傷行為、または自殺に関するものだったことが判明しました。インスタグラムが注意を払い、これについて警告していれば、この少女の死は防げたはずだと思われます。
今回の調査を主導したアンドリュー・ウォーカー医師は、昨年9月に メタ(旧フェイスブック)、Pinterest、ツイッター、Snapchat に宛てて書簡をしたため、10代のユーザーにもっと注意を払うよう求めました。
ウォーカー氏は、SNSと英国政府に送信された「将来の死亡の未然防止」と題した報告書において、コンテンツ配信にこれらのサイトが使用するアルゴリズムの見直しを求めました。
前出のラッセル氏は、彼らの反応・返答や、インスタグラムの親会社であるメタの方針に大きな改善・変革が見られないという事実に不満を表明しています。
ラッセル氏はまた、「テクノロジープラットフォームは、より応答性を高め、安全性を優先する必要があるが、特にメタに関しては、そうではないようだ」としました。