仏で年金改革デモに約100万人参加、 無期限ストライキ示唆も
フランスで年金改革に抗議するデモが行われ、96万3000人が参加しました。
仏テレビ局BFMTVが同国内務省の情報を引用して報じたところによりますと、11日土曜、マルセイユ、リヨン、ボルドー、ナントといった主要都市を含むフランス全土で年金改革に抗議する200件以上のデモが行われました。
労働組合によりますと、同日朝から始まったトゥールーズでのデモには10万人以上、マルセイユでのデモには14万人が集まったということです。
西部レンヌでは、過激なデモ参加者が警察に瓶や火炎瓶を投げつけ始めたため、警察はデモ参加者に対し放水砲の使用を余儀なくされました。
パリでのデモは平和的に始まったものの、デモ行進開始直後、隊列の中にブラックブロック(編注:全身黒づくめの集団)の過激派が現れました。
CGTフランス労働総同盟は、今回のデモには250万人が参加したと発表しています。
警察の発表では、パリでは9万3千人が抗議活動に参加したとされている一方、主催者側はパリに50万人の抗議者が集まったと発表しました。
ロシア・スプートニク通信特派員が伝えたところによると、騒ぎはすぐに過激派と警察の衝突にエスカレートし、過激派らは警察に向かってガラス瓶、爆竹、発炎筒を投げつけ始めました。
これに対し警察は群衆を押し退け、催涙ガスを使用して対応しました。
フランスの労働組合は、次の抗議活動は2月16日に行われると発表している一方、労働組合は「国をブロック」し、これにより政府に年金改革を撤回させる目的で、今年3月7日に無期限ストライキを宣言するということです。
フランスではこれまでに、年金改革に抗議する大規模なデモはすでに3回行われています。フランス内務省の発表では、今月7日に行われたデモには全土で75万人が、また先月19日および31日に行われたデモには、それぞれ112万人、127万2000人が参加したとされています。