米CIA因子の9.11テロ関与が発覚
キューバ・グアンタナモ刑務所内裁判所の機密文書から、2001年9月11日の米同時多発テロ事件で世界貿易センタービルを攻撃した2人のハイジャック犯がCIA米中央情報局の因子であったことが判明しました。
ロシアのニュース局・ロシアトゥデイによりますと、米ニューヨークで2001年に発生した9.11テロの実行犯の捜査責任を負うグアンタナモ軍事委員会による裁判書類は、この事件のハイジャック犯人の一部が、米諜報組織CIAのスパイ因子だったことを示しています。
この報道によりますと、上記の文書はグアンタナモ裁判所の文書を通じて最初に公開されましたが、公開文書であるにもかかわらず、完全に改変されていました。
この事件の被告の弁護士の要請で9.11テロ攻撃へのサウジアラビア政府の関与を個人的に調査した、グアンタナモ軍事委員会の捜査官ドン・カンストラロ氏は、このテロ事件へのCIAの関与に関する報告書を作成しました。
また、9・11テロのハイジャック犯の一部は、CIAによって厳密に監視されており、ハイジャックされた航空機を世界貿易センタービルに向け飛行させるより遥かに前に本人の意思もしくは、本人の意思に反してCIAに雇われていた可能性があります。
発生から20年以上経っても謎が残る9.11テロで、おそらく最大かつ最も深刻なものは、事件当日までの1年半までに行われたナワフ・アルハズミ容疑者とハリド・アルミザール容疑者の活動に関連していると言われています。
カンストラロ捜査官は、FBI米連邦捜査局および米国防総省当局者とのインタビューおよび機密情報に基づいて報告書を作成しました。その内容は、CIAがテロ組織・アルカイダへの自らの影響力を秘密にしておくため、9.11事件の公式調査を阻止すべく多大な工作を行ったことを示しています。
9・11以降のアメリカの政策が失敗した最も重要かつ根源的な理由の1つは、事件から20年以上が経過した後でも、この事件の正確な規模や詳細、側面が今なお不明であり、アメリカ国民や世界の世論でさえ、正確かつ明確に知らされていないことです。