スーダン首都で軍と反政府勢力が激しく衝突
4月 15, 2023 20:24 Asia/Tokyo
アフリカ・スーダン軍の部隊が、モハンマド・ハムダン・ダグロ少将の指揮下にある反政府勢力の即応部隊と衝突しました。
タスニーム通信によりますと、複数のメディアがスーダンの首都ハルツーム南部で発生した政府軍との激しい衝突について報じ、同国大統領官邸に通じる道路が軍所属の装甲兵員輸送車で封鎖されたと伝えました。
これを受け、スーダン軍と交戦している即応部隊は、紛争収束のために調停グループと接触していると発表しました。
スーダン軍と反政府勢力との間の緊張は3日連続で続いており、双方が自らの支持集団を街頭に連れ出すなどしています。
スーダンのメディアは、ハルツーム空港が今回の衝突のため、追って通知があるまですべての発着便を一時停止したと報じました。
ここしばらくの間、主権評議会の議長でありスーダン軍の司令官であるアブドゥル・ファタ・ブルハン将軍と、反政府派の司令官でハミディとして知られるモハマド・ハムダン・ダグロ少将との間の論争が激化しています。
この紛争の根源は、反政府派の指揮官の権力と権限の縮小、さらにはこれらの軍のスーダン軍への統合についての議論となっています。
さらに、これら2人の司令官は、スーダンの外交関係、軍と治安組織の構造を改革する枠組み合意(文民政府の形成と軍の政治的舞台からの撤退)について見解が対立しています。
以前、ボルハンとハミディは合同会議で、軍隊、武装グループ、および関連の政府機関で構成された合同保安警備委員会の設立をめぐり合意していました。