アルゼンチン・ブラジル両首脳が、米ドル排除を協議

アルゼンチンのフェルナンデス大統領が、ブラジルを訪れて同国のダ・シルバ大統領と会談し、米ドルを使わずにニ国間貿易を行うことについて話し合いました。

現在ドル準備高低下に直面しているアルゼンチンは、貿易を続けていくための新たな手段を模索したいと考えています。ブラジルはアルゼンチンにとって最大の貿易相手国であり、両国のドル排除に関する合意はアルゼンチンが息を吹き返す機会となりえます。

イルナー通信によりますと、フェルナンデス大統領とダ・シルバ大統領は2日火曜に会談を行いました。

ダ・シルバ大統領はこの会談の後、フェルナンデス大統領と共同記者会見を行い、「我々は、アルゼンチンへの支援のみについて話したわけではない。中国が自国輸出関係者を支援しているように、我々もアルゼンチンに輸出するブラジル企業を支援していく必要がある」と述べました。

アルゼンチンの通貨・ペソの下落と中央銀行のドル準備高低下により、同国の経済は弱体化しています。

ガブリエル・ガリポロ・ブラジル財務次官はこれに関連して、「ダ・シルバ大統領がアルゼンチンに商品を輸出する企業向けの融資保証枠を設ける提案を行う予定である。その目的は、隣国同士であるニ国の貿易関係において米ドルを使用しないことにある」と説明しました。

ブラジルのフェルナンド・アダジ財務相はこれ以前、「200社以上のブラジル企業がアルゼンチンへの輸出を停止したか、外貨不足のためにアルゼンチンから支払いを受けられずにいる」と述べていました。

アルゼンチンは先週、中国と同国からの輸入品に対して中国・人民元で支払うことで合意しました。

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