米が、欧州に約１５０発の核爆弾を秘密裏に配備

ICAN核兵器廃絶国際キャンペーンが、米国が欧州５カ国に約１５０発の核弾頭を秘密裏に配備したと発表しました。

ロシア・タス通信によりますと、ＩＣＡＮのコーディネーターを務めるアリシア・サンダース・ザクレ氏は１３日火曜未明、「米国が公式発表なしに、約１５０発の核爆弾をベルギー、ドイツ、イタリア、オランダ、トルコにある自国軍空軍基地に配備した」と表明しています。

続けて、「米国の核兵器が欧州領土に配備されたことについて肯定も否定もされていないが、米国の核兵器が欧州の5か国に配備されていることは知っている」と述べました。

ザクレ氏によりますと、ヨーロッパ諸国での核兵器配備によりICANでは大きな懸念が沸き起こっています。

ザクレ氏はまた、「このような状況は核戦争の危険性を高める可能性がある」と警告しました。

さらに、「アメリカが核兵器にかけている費用は、ロシアのほぼ5倍である」と付け加えました。

スウェーデンにあるSIPRIストックホルム国際平和研究所も、ウクライナでの軍事紛争のさなかに配備された核弾頭の数の増大に伴い、核保有国が自らの兵器の増強を行っていると報告しています。

同研究所はまた、大部分が米国とロシアのものである約2,000発の弾頭が、今すぐにでも使用できる状態にあるとしました。

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