米で、銃乱射事件の発生件数が最も多いのは独立記念日前後
7月 05, 2023 20:44 Asia/Tokyo
アメリカで、独立記念日の前後はほかのどの日よりも銃乱射事件が多い状況が、ここ10年近く続いています。
米CNNによりますと、7月4日の米独立記念日を前に、フィラデルフィアやボルティモア、テキサス州フォートワースなど全米で銃乱射事件が相次いでいるという現象は、今年に限ったものではありません。
この傾向は、非営利団体「ガン・バイオレンス・アーカイブ(GVA)」がまとめた2014年以降の銃乱射事件に関するデータをCNNが分析した結果、明らかになったものです。
過去10年近くにわたり、7月4日に起きた銃乱射事件はほかのどの日よりも多い50件超を記録しており、次いで多いのは7月5日でした。
また2014年以来、1日の銃乱射事件発生件数が2けたに達した日は1年の中で4日のみで、2020年と21年、22年は独立記念日の連休直近の3日間に集中しています。
加えて、全般的に、夏はほかの季節に比べて銃乱射が増える傾向にあり、2014年以降では銃乱射の発生件数がワースト10に入った日が、1月1日を除けば全て6月、7月、8月に集中していました。
ちなみに、GVAやCNNは、発砲した人物を除き4人以上の死傷者が出た事件を銃乱射事件と定義しています。
アメリカ国内では毎年、銃暴力事件により数百人が死亡していますが、同国の兵器製造会社ロビ-の影響力が非常に強いことから、米歴代政権はこれまでにこの種の暴力の停止、あるいは制御に成功していません。