IMF、イギリスのEU離脱の結果について警告
7月 01, 2016 19:03 Asia/Tokyo
IMF国際通貨基金が、「イギリスのEU離脱によって生まれた不信感は、世界経済にとって大きな脅威になる」と強調しました。
フランス通信によりますと、IMFのライス報道官は、30日木曜、記者会見で、現在、イギリスのEU離脱によって不信感が生まれていることが、世界経済にとって最大の脅威だとし、ヨーロッパ諸国の指導者や世界の政治家に対し、この脅威を緩和するための対策を講じるよう求めました。
ライス報道官は、「イギリスのEU離脱は不信感を招いており、短期的に、イギリスでの経済成長の低下を引き起こすだろう。ヨーロッパや世界経済にも影響がある」と述べました。
先月23日に実施されたイギリスのEU離脱の是非を問う国民投票で、離脱支持派が勝利しました。
この結果を受け、イギリスとEUは、 離脱を巡る協定の締結に向け、2年間、交渉を行いますが、これは長期化すると見られています。
EU諸国の首脳は、「イギリスが正式に離脱に関する活動を開始しない限り、交渉に入ることはできない」としています。