7月 10, 2023 19:31 Asia/Tokyo
  • カンボジアのフン・セン首相
    カンボジアのフン・セン首相

カンボジアのフン・セン首相が、米国のウクライナへのクラスター爆弾供与が「この先100年の危険になる」と指摘しました。

フン・セン首相は過去の米国による自国への侵攻の影響を引き合いに出し、ゼレンスキー・ウクライナ大統領に使用中止を呼び掛けています。

フン・セン首相は9日、SNS「ツイッター」上の公式アカウントで、カンボジアの歴史を「苦い過去」と振り返り、「供与が本当であれば、ウクライナ人にこの先10年、100年にわたって危険をもたらすだろう。私はウクライナ人への憐れみから、米国とウクライナの大統領に対し、爆弾を使用しないよう強く求める。本当の犠牲者になるのはウクライナ人だからだ」と書き込みました。

カンボジアは1970年代の内戦に伴い、米国の侵攻を受けました。人権団体「地雷クラスター爆弾モニター」によると、米国は当時、カンボジア東部を中心に8万発のクラスター爆弾を投下しており、散りばめられた子弾は2600万発に上っています。

米国政府は今月7日、ウクライナへのクラスター爆弾供与を発表しました。

今回の供与決定には、イギリスやイタリア、スペインなど米国の同盟国からも消極的ではあるものの不支持の声があがっているほか、日本の松野官房長官も10日月曜、反対の姿勢は示さなかったものの、積極的な支持も表明しませんでした。

 


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