全米で殺人・窃盗・性的暴行件数が増加
8月 14, 2023 20:05 Asia/Tokyo
国内に存在する銃器の数が人口よりも多くなっている状況のアメリカで、今年起きた殺人、窃盗、性的暴行の最新統計が発表されました。
アメリカでは、長年にわたり多くの国民が武器所有・携帯の自由に抗議して法律の改正を求めていますが、銃ロビー団体が強力なことから、議会はいまだにこれを規制する措置をとることができていません。
レバノンのアルマヤーディン・テレビによりますと、昨年から今年にかけて全米で銃による殺人が増加し、さらに窃盗や性的暴行の件数も増加しました。
この報道によれば、殺人や窃盗を含む犯罪件数は今年上半期に2万547件となり、昨年上半期の1万5793件より3割増加しました。
殺人件数は今年上半期に161件となり、昨年同時期の126件から28%増加しています。
また、性的暴行事件の件数も19%増加しました。
さらに、自動車の窃盗は2倍となり、武器を使用した強盗は4%増加しました。
米国では、犯罪件数が継続的に増加しており、歴代大統領は選挙のたびに状況の改善を公約に掲げますが、当選後には放置されるのが常となっています。