歴史の一葉;米同時多発テロから22年
9月 11, 2023 17:38 Asia/Tokyo
2001年9月11日に起きた米同時多発テロから22年が経ちました。
この日、アメリカン航空とユナイテッド航空の旅客機それぞれ2機がハイジャックされ、2機はニューヨークの世界貿易センタービルに、1機はワシントンの国防総省(ペンタゴン)に突っ込みました。残る1機もワシントンに向かっていましたが、乗客たちがハイジャック犯を取り押さえ、ペンシルベニア州内に墜落しました。
これらの事件であわせて3000人近くが死亡しました。
アメリカ政府は、テロ組織アルカイダとその指導者であるオサマ・ビンラディン氏を事件の首謀者と断定し、西側諸国ではイスラム教への敵対感情やイスラム教徒らおよびモスクなどへの攻撃が多発しました。
当時のブッシュ米大統領は、この機会を利用し、テロとの戦いを名目に、イスラム諸国に対する好戦主義的な政策をとりました。
米軍は2001年10月にアフガニスタン、2003年3月にイラクに侵攻し、多数の民間人を殺害しました。
本来であれば、9.11を各国の協力を得ながらテロ根絶の機会にすることができたにもかかわらず、アメリカはそれを自らの優位を保ち、侵略的な政策をとる目的に利用しました。
また、アメリカ国内でも、安全保障上の脅威を誇張して個人の自由が制限され、軍事費が大幅に増やされました。