9月 14, 2023 17:50 Asia/Tokyo

北アフリカ・リビアを襲った大雨による大洪水による死亡者数が今なお増え続けており、最大で2万人に達すると予測されています。

ロイター通信によりますと、被害の大きかった東部デルナでは治安部隊や地元住民らが13日水曜、救助作業や遺体の収容に当たりました。

デルナのアブドルメナイム・ガイシー市長は、これまでに死者が7200人、負傷者は8300人に達したとし、「洪水被害を受けた地域の状況に基づくと、死者数は1万8000─2万人に達する可能性がある」との見方を示しました。

また、「遺体収容の専門チームが必要だ」と述べ、伝染病が発生する恐れがあると懸念を示しました。

今回の洪水発生を受け、リビアにはこれまでにエジプトチュニジアUAEアラブ首長国連邦トルコカタールからの救援チームが到着しているということです。

国連機関によると、デルナでは少なくとも3万人が避難しています。

さらに、リビア当局は行方不明者の数を約1万人と発表しており、国連機関は少なくとも5000人と推計しています。

リビアは首都トリポリを拠点とする暫定政権と東部トブルクを拠点とする勢力が併存しており、国家が分裂状態にあることから救助活動が複雑化しています。

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