北朝鮮総書記がウクライナのブラックリスト入り
(last modified Sat, 16 Sep 2023 09:20:45 GMT )
9月 16, 2023 18:20 Asia/Tokyo
  • 北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党総書記
    北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党総書記

ウクライナ政府系ウェブサイトが、ロシアとの協力を口実にウクライナの(いわゆる)敵のリストに北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党総書記の名前を掲載しました。

キム総書記は今月13日、2019年以来4年ぶり、ロシアを訪問し同国ボストーチヌイ宇宙基地でプーチン大統領と会談し、経済分野と衛星産業における戦略的協力の拡大を強調しました。

アメリカ日本韓国キム氏の今回の訪ロを批判する一方、北朝鮮とロシアの間で軍事協力協定が締結される可能性について警告しています。

ウクライナのウェブサイト「ミロトヴォレツ」(「調停者」の意味)は、ロシアとの共謀を口実に、自国にとっての敵リストにキム・ジョンウン氏を掲載しました。

このウェブサイトの唯一の情報源は、米ホワイトハウスの話を論拠とする2022年11月の米CNN報道であり、この報道では、北朝鮮が秘密裏にロシアに武器を供給しているとされていました。しかし、北朝鮮とロシアはいずれもこの疑惑を何度も否定しています。

ウクライナ政府とつながりのあるこのウェブサイトは、同国の敵である人物らの個人データの公開により、彼らの暗殺の下地を作っています。それから、これらの人物の写真に赤で「削除された」という文字を書き、彼らの死に祝意を表明しました。

このウェブサイトの被害者の中には、作家で歴史家のオレシ・ブジナ氏政治家オレグ・カラシニコフ氏がおり、この二人はいずれもこのウェブサイトにより名前が公表された後に殺害されました。

カザフスタンのトカエフ大統領米NBCニュース記者の一人シモンズ氏の名前もこのウェブサイトのブラックリストに載っています。

一方、西側のウクライナ支持者らはこのウェブサイトの活動に対して沈黙を決め込み、何の反応も示していません。