リビア洪水、東部デルナの死者1万1300人に 国連
9月 17, 2023 18:49 Asia/Tokyo
北アフリカ・リビアで起きた大洪水で、特に甚大な被害を受けた東部の街デルナの死者が少なくとも1万1300人に上っていることが、国連の報告で明らかになりました。
フランス通信によりますと、OCHA国連人道問題調整事務所は16日土曜、リビア東部デルナの死者が1万1300人に上ったほか、1万100人が行方不明となっていることを明らかにしました。
またリビア赤新月社の発表によりますと、同国ではデルナ以外でも洪水で170人が死亡しました。
OCHAによれば、デルナでは安全な水の不足も深刻化しており、少なくとも子ども55人が汚染された水を飲んで死亡したということです。
さらに、リビア北東部全体で、計4万人の住民が避難しました。
専門家らは、インフラの老朽化や警報体制の不備、加速する気候危機の影響によって、被害が拡大したとの見方を示しています。
加えてOCHAは、内戦で市内に残っていた地雷や不発弾が流されて移動したため、避難住民らが接触する危険性もあると警告しました。
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