9月 19, 2023 16:03 Asia/Tokyo

今月10日に北アフリカ・リビアで起きた洪水に関して、最も被害の大きい同国東部デルナでは900近くの建物が倒壊したことが明らかになりました。

リビアでは10日、地中海で発生した暴風雨「ダニエル」が、ベンガジ、アルバイダ、マルジュ、スース、ダーンなどの都市を含む複数の地域を襲いました。

IRIB通信によりますと、ダーンでは市内全域に洪水の被害が及び、前例のない損失をもたらしたほか、インフラも破壊されました。発表によれば、被害を受けたのは同市内の建物の25%にあたるということです。

またデルナでは、市内にある建物6142棟のうち890棟余りが倒壊したほか、211棟が損壊、398棟が土砂に埋もれました。

今回の洪水で破壊された地域の総面積は、7.5平方キロメートルと推定されています。

このような中で先日には、国連リビア特使のアブドゥライ・バティリー氏もSNSに、「デルナの状況は悲惨なものだ。今回の危機は、リビアの政治、能力、国境を超えるものだ」と警告を発していました。

OCHA国連人道問題調整事務所は16日、デルナで死者が約1万1300人、行方不明者が1万100人になっていると発表しています。

 


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