国際人権NGO、「米は拷問被害のイラク人に補償せず」
9月 26, 2023 17:19 Asia/Tokyo
国際人権NGOのヒューマン・ライツ・ウォッチは、「米政府は、自国軍が拷問したイラク人に対する補償を行ってない」としました。
アメリカは、長期にわたったイラクでの戦争において、多くの民間人を殺害したほか、罪を犯していない人々を容疑者として拘束し、刑務所で拷問していました。
イスナー通信によりますと、ヒューマン・ライツ・ウォッチは25日月曜、報告において、自身および他の国際機関の持つ資料から、イラクのアブグレイブ刑務所および米軍管理化にあった他の刑務所で、多数の人権侵害が行われていたことが分かったとしました。
この報告はまた、米軍によって行われたイラク人への拷問、虐待、暴力行為について文書の証拠があるにもかかわらず、アメリカはこのような被害を受けたイラク人に対して、補償や支援を行っていないと説明しました。
つまり、これらのイラク人被害者は、アメリカによる虐待が証明されたものの、何の補償も受けられなかったということになります。
ヒューマン・ライツ・ウォッチの報告はさらに、アメリカが2003年のイラク侵攻後、自身の同盟国とともに2009年までに約10万人のイラク人を拘束したとしています。
2003年3月20日、当時のブッシュ米大統領は、国連安全保障理事会の承認も受けずに、ブレア英首相と共謀して、一方的かつ違法なかたちでイラクに侵攻しました。
アメリカ軍とイギリス軍は侵攻後、大規模な戦闘を始めてイラクを破壊し、同国の人々を数千人殺害しました。