バイデン大統領、米中首脳会談直後に「習氏は独裁者」 発言コントロールできず
11月 16, 2023 20:02 Asia/Tokyo
バイデン米大統領は15日、中国の習近平国家主席と4時間近くにわたり首脳会談を行いましたが、その直後の記者会見で習氏を「独裁者」と名指ししました。
バイデン氏は15日、APEC・アジア太平洋経済協力会議の首脳会議に出席するため訪米した中国の習近平国家主席とサンフランシスコ郊外で会談しました。
会談で両首脳は、昨年8月のペロシ下院議長(当時)の台湾訪問以降途絶えていた米中間での軍高官どうしの対話を再開することで合意しました。また、人工知能(AI)や麻薬対策などでも政府間対話を進めることで一致しました。
しかし、バイデン氏は会談直後に単独で行われた記者会見で、習氏が独裁者だという見方を現在も抱いているかとの記者の質問に、「我々とはまったく異なる政治形態に基づく共産主義国を率いる人物という意味で彼は独裁者だ」と語りました。
この発言に中国外務省の毛寧報道官は、「ひどく間違っており、無責任な政治的操作だ」と強く反発しました。
バイデン氏は6月にも習氏を「独裁者」と表現し、中国の反発を招いていました。
しかし、今回は直前まで会談していた相手を「独裁者」と名指した点で前回とは意味合いが異なります。
米中関係の安定化につながるか注目されていた会談に、当事者自らが水をかけるのは異常としか言いようがなく、バイデン氏が自らの発言をコントロールできない様が浮き彫りになりました。
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