ホロコーストへの道:米国民が政府のイスラエル犯罪支持に沈黙することの危険性
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ホロコーストへの道:米国民が政府のイスラエル犯罪支持に沈黙することの危険性
ホロコーストが起きる原因は、人々が統治側の非人道的な命令に従い、自分たちが関わりを持つ大きな悪に対して故意に目を閉じるためであると、歴史は私たちに教えています。
米ノースカロライナ州立大学社会学部のマイケル・シュワルベ教授は、2024年にAAUP・米大学教授連合運営のウェブサイト「ACADEME BLOG」に寄稿した「University Leaders Are Teaching Us How Holocausts Happen」という記事において、次のように論じました。
「イスラエルの犯罪に抗議する人々への弾圧を続けることは、米国民を一つの民族として、人道に対する犯罪を犯す存在への道を歩ませる可能性がある」
また、次のようにも指摘しました。
「これまでに殺害されたパレスチナ人3万5000人は、そのほとんどが子どもや民間人であった。ガザでは、すべての大学が破壊され、病院が爆撃され、100万人以上の住民が飢えと死に無理やり直面させられている。一方アメリカでは、ガザで行われている犯罪に抗議する学生たちが逮捕されている」
同教授の寄稿は、次のような内容です。
大学で抗議する学生たちは、構内にテントを設け、大学が大量虐殺にどのように加担しうるかについて話し合いに応じるよう求めた。
しかし大学側は、構内で抗議活動を行う者たちを逮捕して強制的に排除することにより、彼らに同情する他の人々に対しても、「黙っていろ。全ての事をそのまま受け入れろ。列から外れるな。さもなければ、損害を被るのは自分たちだ」というメッセージを明確に送った。
私たちは、彼ら全員が逮捕される必要がないと知っている。ほとんどの人々は、逮捕とその結果を恐れるために、抗議行動を起こすことや、この件について話すこともしなくなる。そうして、表面上は社会における人間の価値観を組織的に管理している大学がどうして暴力に加担することができたか、という重大な問題に触れることを、彼らは避けるようになるのだ。
言論の自由と抗議活動への暴力的弾圧との間に存在する矛盾は、大学経営陣に自身を正当化させる理論を示すよう求めるだろうが、常識的な判断や目にすることのできる証拠は、その正当化の理論に相反するものである。
ノースカロライナ大学は声明において、抗議を行う者たちが大学内の様々な活動を混乱させ、学生を脅し、破壊行為を行うために、構内に警察を呼び入れることを余儀なくされたと主張している。
しかしこの主張は、現場の目撃者やジャーナリストによって否定された。地元テレビ局のレポーターは、自分たちが今回の抗議活動を5日間見てきたものの、暴力行為を見たのは初めてだと語っており、他のレポーターも、抗議活動に対する証言は同じ様なものだった。
ノースカロライナ大学はこの声明でさらに、この抗議活動に関連して「反ユダヤ主義的な言論の報道が増加する」ことを懸念していると主張したが、彼らがここで使ったのは、イスラエルがパレスチナ人に対して行う抑圧を批判する人々へ汚名を着せるべく長年用いられてきた、プロパガンダの基本戦術の一つであった。
ジャーナリストをはじめとした人々が証言しているように、アメリカ国内の大学を反ユダヤ主義が席巻しているという主張はそもそも、イスラエルの行為を批判することはすなわち反ユダヤ主義的だ、という考えが根本にある。しかし、イスラエル政権当局者は軽率にも節々で、このような主張が抗議活動に対処するための策略であると、公然と認めている。
大学側が取った別の戦術は、平和的な抗議活動を騒動に変えるために警察を使い、その上で、秩序を回復するには警察の暴力行為が必要なものだったと主張することだ。そのために、一連の出来事を間近で見ていなかった者はミスリードされ、警察の暴力行為は抗議活動を行う者たちが誘引したと考えてしまうかもしれない。
ホロコーストが起きる原因は、人々が統治側の非人道的な命令に従い、自分たちが関わりを持つ大きな悪に対して故意に目を閉じるためであると、歴史は私たちに教えている。言論の自由を狂わせてしまうのは、人々と統治側のこのような危険な連携だ。そしてそれこそ、学生の抗議活動や大量虐殺に反対する集会において抗議者たちが打破しようとしているものなのだ。今のような流れが続けば、私たちアメリカ人は一つの民族として、ナチスドイツの独裁者・ヒトラーを支持した人々が目指したような、人道に対する犯罪を犯す存在への道を歩むことになるかもしれない。
引用元:SCHWALBE, MICHAEL. 2024. University Leaders Are Teaching Us How Holocausts Happen. ACADEME BLOG.

