世界のニュース:アジア版NATO設立を目指すアメリカ/イエメンが公開した新型ミサイル
世界で起きた以下の重要ニュースをお伝えします。 日米韓が軍事演習実施で合意/米中関係激化/インドネシア、ガザへの平和維持部隊派遣に用意/インド総選挙で連立与党が過半数維持/米、ウクライナによるロシア本土攻撃を容認/イエメンが新型ミサイル「パレスチナ」を公開/イラン・サウジ関係進展へ/IAEA事務局長、イラン核計画の平和目的を再度強調
米が東アジアの緊張拡大を企図
2日にシンガポールで開かれた日米韓防衛相会談で、今夏に3カ国共同訓練「フリーダム・エッジ」を実施することが決まりました。韓国のシン・ウォンシク国防長官はこの訓練の目的を「北朝鮮の脅威に対する安保協力の強化」だと説明しました。北朝鮮側はアメリカやその同盟国を地域における緊張要因だとしています。
中国軍幹部「米はアジア版NATO設立を追求」
シンガポールで開かれたアジア安全保障会議(シャングリラ会合)に出席した中国軍統合参謀本部副議長は、米国を「地域の安全と安定にとって最大の挑戦」とし、「米国は自身の覇権を保持するために、アジア・太平洋地域版NATOの設立を目指している」と述べました。
インドネシア次期大統領「ガザへの平和維持部隊派遣に用意」
インドネシアのプラボウォ次期大統領は1日、シンガポールで開かれたアジア安全保障会議(シャングリラ会合)で、「必要となれば、ガザに平和維持部隊を派遣する用意がある」と述べました。イスラエルは昨年10月から現在までに、ガザで3万6000人以上を殺害しています。
インド総選挙、連立与党が過半数維持
4日に開票が行われたインド下院の総選挙は、モディ首相率いるインド人民党(BJP)中心の与党連合が小選挙区353議席のうち過半数の290議席程度を獲得する見通しとなりました。これをうけてモディ首相は勝利宣言をしましたが、与党連合は前回2019年の選挙時よりも60議席ほど減らしました。インド総選挙は4月19日からおよそ1カ月半ほどかけて行われました。
米、ウクライナによるロシア本土攻撃を容認
米政府は、ウクライナが米国製兵器を使ったロシア本土攻撃を限定的な形で容認する見通しです。これをうけてロシアのリャブコフ外務次官は、「誤った目測は致命的な結果を招くおそれがある」と警告しました。
イエメンが新型ミサイル「パレスチナ」を公開
イエメン軍のヤフヤー・サリーア報道官は3日、同軍初の弾道ミサイル「パレスチナ」がイスラエル占領地南部のエイラートを攻撃したと発表しました。イエメン軍は、イスラエルがガザへの攻撃を続ける限り、イスラエル占領地内の施設などを攻撃対象とすると表明しています。
イラン・サウジ関係進展へ
イランのバーゲリーキャニー外相代理は訪問先のレバノン・ベイルートで、イラン・サウジアラビア関係について「正しい方向を向いている」と述べました。バーゲリーキャニー氏は、昨年3月の両国の国交正常化以来、双方ともに協力関係拡大にむけて活発な取り組みをしていると評価し、西アジア情勢が緊張する中、安定にむけて努力していると述べました。
IAEA事務局長、イラン核計画の平和目的を再度強調
IAEA・国際原子力機関のグロッシ事務局長は3日、イランの核計画が平和目的のものであることを再度強調しました。
この他にも、世界では次のようなニュースが報じられました。
世界各地で続くパレスチナ支持運動
リビアが、ICJ・国際刑事裁判所へのイスラエル提訴に加わる
インド、猛暑で61人死亡