米警察が無実の13歳のアジア系少年を射殺
(last modified Tue, 02 Jul 2024 05:47:33 GMT )
7月 02, 2024 14:47 Asia/Tokyo
  • 米警察が無実の13歳のアジア系少年を射殺
    米警察が無実の13歳のアジア系少年を射殺

アメリカで、13歳のアジア系の少年がレプリカ銃を持っていたために警察により射殺されました。

【ParsToday国際】米ニューヨーク警察は、犯人を追跡中の警官1人がレプリカ銃を向けた13歳の少年を射殺したと発表しました。

インターネット上に公開された動画には、警官が13歳のアジア系少年ニア・ムワイ君を殴打し、胸に向けて発砲した様子が映っています。ムワイ君は病院に搬送されましたが、事件の起きた28日金曜の夜に亡くなりました。

米メディアは、この事件で発砲した警官を含め3人に休職が命じられたと伝えています。

事件が起きたニューヨーク州ユーティカの市警察は、ムワイ君が警官の追跡していた犯人によく似ていたと主張しています。

ミャンマー系少数難民の両親を持つムワイ君は中学2年生で、父親の話では約8年前に一家でアメリカに渡り、ユーティカに在住していました。

アメリカ国内のミャンマー難民を支援するある団体は、ミャンマーでの迫害から逃れてしばらく難民キャンプでの暮らしも経験したこの一家は、アメリカで恐怖のない新たな生活が始められると考えていたとしています。

アメリカの複数の州で行われた調査では、同国では近年、アジア系の人々に対する人種差別的行為が急激に増加しているという結果が出ています。

アメリカでは銃の携帯が自由であることから、全土で連日銃を用いた暴力事件が起きており、その大半は死者を伴うものとなっています。しかし、同国の銃ロビーは非常に強力であるため、米議会はこれまで積極的な規制を行おうとはしてきませんでした。

アメリカが世界人口に占める割合は約5パーセントですが、銃器を用いた大量殺人の約31パーセントは同国国民もしくは在住者によって行われています。

 


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