米経済学者、「ドルは決済通貨ではなく攻撃用兵器」
(last modified 2024-10-13T03:52:48+00:00 )
10月 13, 2024 12:52 Asia/Tokyo
  • アメリカの経済学者・公共政策アナリストであるジェフリー・サックス氏
    アメリカの経済学者・公共政策アナリストであるジェフリー・サックス氏

アメリカの経済学者・公共政策アナリストであるジェフリー・サックス氏が講演の中で、ドルが決済手段として使用されない理由を説明しました。

サックス氏は、ビデオ会議形式で開催されたBRICS新興経済国グループ財務相・中央銀行総裁会合で、「アメリカ政府は、ドルを為替や基本通貨という手段として使用せず、武器に転じさせた」と述べました。

パールストゥデイによりますと、サックス氏は米政府がイラン、ロシア、ベネズエラ、アフガニスタンなどの諸国の資産を凍結していることを指摘し、「ドルの武器化は明らかに、こうした使用を通じて行われた」と強調しました。

また、「大統領が単独で一連の命令に署名し、ロシアを含むさまざまな国から数十億ドルの資産を没収できているうちは、ドルは支払い手段としては使用できず、結果的に政治的侵略という形の道具と化してしまっている」と述べています。

同氏はさらに、「各国はドル以外の通貨による支払いメカニズムを必要としている。我々には、ドルが関与しない迅速かつ特別な機関、つまり直接制裁を受けない機関が必要だ」としています。

国連の持続可能な開発ソリューション・ネットワーク会長でもあるサックス氏は最後に、「米国の行動は国際法と国連憲章の基準に照らし完全に間違っており、違法である」と強調しました。

 

 


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