トランプ氏の飽くなき貪欲ぶり:パナマ、カナダ、グリーンランド、ガザの次はウクライナとサウジに食指
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トランプ氏の飽くなき貪欲ぶり:パナマ、カナダ、グリーンランド、ガザの次はウクライナとサウジに食指
ウクライナのゼレンスキー大統領は15日、同国の鉱物資源50%の権益を米に譲渡するというトランプ氏の提案について「このような計画はウクライナとその利益を守るものではない」と語りました。
【ParsToday国際】米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは最近の記事で、トランプ米大統領がカナダ、グリーンランド、パナマ運河、ガザを含むさまざまな国や地域について「米国による併合・所有を主張している」とし、「こうした言動は、大国が自らの勢力圏を拡大したり、他国に対して自国の経済・安全保障上の利益を守るよう押し付けるという20世紀型の古びた思考に彼が関心を持っていることを示している」と報じました。
米がウクライナ鉱物権益の50%を要求
トランプ政権は最近ウクライナに対し、ベッセント米財務長官が今月12日にウクライナ首都キエフを訪問した際、ウクライナ政府が同国の鉱物資源の50%の所有権を米国に譲渡するのと引き換えに、米国がウクライナを守るために軍を派遣することを提案していました。しかし、ゼレンスキー大統領は15日、「このような計画はウクライナとその利益を守るものではない」として、この提案を拒否しました。
ロシア・ウクライナ停戦交渉はウクライナからさらなる利権獲得が目的?
米国の消息筋によりますと、ウクライナ危機を解決するため、米国高官らが間もなくサウジアラビアでロシアとウクライナの代表と会談する予定だとされています。これに関して、米共和党のマイケル・マコール 下院議員 は「ルビオ米国務長官、ウォルツ国家安全保障担当大統領補佐官、ウィトコフ中東担当大統領特使がサウジを訪問することになっている」と語りました。ウクライナのゼレンスキー大統領はこれに先立ち、米国による欧州への支援打ち切りに関して警告するとともに、「ウクライナが交渉プロセスに関与しない和平協定は受け入れられない」として、米露間での停戦交渉に反対していました。
次の狙いはサウジか?
サウジアラビアのハリド・ビン・サルマン国防相は、ヘグセス米国防長官と電話会談し、両国間の軍事協力について話し合いました。ヘグセス氏もこの電話会談で米とサウジの防衛協力の重要性を強調したということです。トランプ大統領は以前、サウジが米国に6000億ドルを投資する予定であるとともに、これを1兆ドルに増額する意向だと表明しています。なお、トランプ氏は前回の在任中に、サウジを「ドル箱」と称していました。