スペイン、対イスラエル武器輸出を禁止/スペイン閣僚;「イスラエル首相は現代のヒトラー」
(last modified Wed, 21 May 2025 09:08:47 GMT )
May 21, 2025 18:08 Asia/Tokyo
  • ガザでのイスラエルの犯罪に抗議するスペイン市民ら
    ガザでのイスラエルの犯罪に抗議するスペイン市民ら

スペイン議会が、シオニスト政権イスラエルに対する武器輸出の禁止に賛成しました。

スペイン国防省はこれに先立ち、「修理やメンテナンスに関するものを除き、イスラエル政権から兵器を購入する我が国の契約はすべて2023年10月7日以降停止されている」と表明していました。同省によれば、スペインは防衛関連の航空機部品を修理のためイスラエル政権に一時輸出し、その後再輸入していました。

【ParsToday国際】イルナー通信によりますと、スペイン議会は法的拘束力を持たないながらもある法案を可決し、同国政府に対しイスラエル向け軍事装備の輸出の全面停止を求めました。

この法案は賛成176票、反対171票で可決され、ヘルメット、防弾チョッキ、軍事用途の燃料を含む軍事装備のイスラエル向け輸出を禁ずるとともに、これにより大量虐殺や人道に対する罪で告発されている国々との軍事協定締結の阻止に向けた対外貿易法の改正が必須となります。

この点に関して、スペイン市民政党ポデモスのベラッラ総書記はイスラエルのネタニヤフ首相を「現代のヒトラー」と評し、スペイン内閣に対し今週中の緊急会議の開催および、同政権への武器販売を禁止する正式命令の発令を求めました。

さらに、スペイン左翼及び進歩主義による選挙連合・スマールのベロニカ・マルティネス報道官も、スペイン議会がこの計画を承認したことを指摘し、同国として大量虐殺を犯す政権との協力はできないと強調しています。

加えて、アルバレス・スペイン外相も20日火曜、イスラエルがガザ地区を「墓場」化することを狙っているとして非難しました。

アルバレス外相はまた、EU欧州連合に対しイスラエルとの連合協定の見直しを求めるとともに、「イスラエルの現在の行動からしてEUは自らの持つ原則と価値観について決断を下すべき立場に置かれている」と強調しています。

 

 


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