イランは戦闘機とミサイルの戦いに勝利;対イスラエル12日間戦争の背後にある事実
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イランは戦闘機とミサイルの戦いに勝利
イタリア人作家アレッサンドロ・オルスィー二(Alessandro Orsini)氏が、シオニスト政権イスラエル政権による対イラン12日間戦争を詳細に分析し、「西側メディアの主張とは反対に、ミサイルと戦闘機の戦いで戦略的に優位に立ったイランはイスラエルを敗北の淵に追い込み、唯一アメリカの直接介入によって占領地の中枢都市テルアビブ陥落を阻止された」と語りました。
イタリアの権威ある文学賞・バンカレッラ賞を受賞したオルスィー二氏は、自著『イラン・イスラエル戦争考察』の中で、メディアが報じてきた内容とは異なる論調を展開し、「イスラエルによる対イラン12日間戦争は『ミサイルと戦闘機の戦争』であり、イランは数々の圧力と脅威に瀕しながらも大きな戦略的優位性を持っていた。イタリアのメディアは当初こぞって、イスラエルの方がはるかに強力・優勢だと興奮気味に報じたが、現実は全く逆だった」と述べています。
【ParsToday国際】メフル通信によりますと、このイタリア作家の分析では、アメリカの全面的なバックアップを受けた上に「アイアン・ドーム」や「ダビデのフラスコ」といった高度な防空システムを有するイスラエルは、激しい圧力にさらされていたということです。複数の報道によれば、イスラエルのミサイル備蓄は減少し、国内の損失は増加していたことが分かっています。当初は旧式ミサイルで攻撃していたイランは、イスラエルの弱体化を察知し、攻撃の強度を上げていました。
オルスィー二氏はまた「去る6月22日のアメリカの直接介入と地域への空母派遣は、イスラエルの敗北が差し迫っていることを示唆した。9000万人の人口と豊富な資源を有するイランは、核・ミサイル開発計画において後退させることなく前進し、足場固めに成功した」と語りました。
イスラエルは去る6月13日朝、イランと米国の間で核交渉が進められていた最中に、イランの核開発計画が脅威であるという口実で対イラン軍事攻撃を開始し、12日間紛争を開戦しました。
こうした中、米国はイスラエルの要請に応じて6月22日、IAEA国際原子力機関の監視下にあるイランの平和的核施設への攻撃に踏み切りました。この攻撃に対し、イランは「アル・ウデイド」として知られる駐カタール米軍基地を攻撃しています。