本日のトピック:フランスのブルキニ禁止措置の結果
国連のドゥジャリク事務総長報道官が、国連は、イスラム的な女性用水着の禁止措置を凍結した、フランスの最高裁に当たる国務院の決定を歓迎するとしました。
シャーエブラヒーム解説員
ドゥジャリク報道官は、26日金曜、イスラム的な女性用水着、ブルキニの着用の禁止措置を凍結したフランス国務院の法的命令は、女性の権利の尊重を示す行為だとしました。
フランス政府は最近、フランスの沿岸地帯でのブルキニの着用を禁止していました。この問題はフランス国内だけでなく、ヨーロッパ、世界各地での大規模な反発を受けました。この抗議の結果、フランス国務院は同国南部ビルヌーブルベにおけるブルキニ着用禁止措置を非合法だとして、この措置を凍結しました。フランス国務院の法的見解は、ブルキニの着用を禁止したおよそ30の、ほかのフランスのリゾート地に対しても適用可能となります。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルも声明を発表し、フランス政府による沿岸地帯でのブルキニ着用禁止措置は、人権に反する行動だとしました。この声明によれば、この禁止措置が凍結されないことで、表現の自由、宗教の自由、女性の服装の自由が事実上損われることになるとしました。
フランスの地元当局は、ブルキニ着用禁止を正当化する中で、この措置は、過去のテロ事件を受けた治安上の懸念を排除するためのものだと主張しました。
イスラム排斥に反対する活動家も、最近、ロンドンやベルリンで、イスラム教的な服装の着用禁止に対する抗議デモを行いました。一部のドイツの政府関係者も、ブルキニの着用禁止にむけた行動をとり始めていました。イスラム教徒のロンドン市長、サディク・カーン市長も、フランスのブルキニ着用禁止措置を非難し、誰もイスラム教徒の女性の服装制限を行う権利はないとしました。
西側社会におけるイスラム教徒の女性は、あらゆる制限の中で、イスラムの価値観を紹介するよう努力しています。アメリカのフェンシング女子のムハンマド選手も、今年のリオデジャネイロオリンピックで、イスラムの服装、ヘジャーブを着用して参加したことについて、この参加は、イスラム教徒の女性を世界に紹介するという意味を持つ、と強調しました。