勝利と名誉の金曜礼拝:イスラム世界で最も重要となった礼拝の持つ8つの意味
(last modified 2024-10-14T10:05:07+00:00 )
10月 14, 2024 19:05 Asia/Tokyo
  • 勝利と名誉の金曜礼拝:イスラム世界で最も重要となった礼拝の持つ8つの意味
    勝利と名誉の金曜礼拝:イスラム世界で最も重要となった礼拝の持つ8つの意味

テヘラン市議会のセイエド・モハンマド・アーガーミーリー議員が公開会議で、今月4日に行われた金曜礼拝「ナスル・ヴァ・エッザト(勝利と名誉)」について、「この礼拝は、歴史における『樹木の誓い(預言者ムハンマドに対し木の下で行われた忠誠の誓い)』を想起させるものである。この誓いの目的は、信徒の士気の向上および戦闘準備の一新であった」と語りました。

レバノンのイスラム抵抗組織ヒズボッラーのナスロッラー事務局長の殉教後、さらにシオニスト政権イスラエルの犯罪に対するイランのミサイル報復後、今月4日にイランイスラム革命最高指導者ハーメネイー師の主導により実施された金曜礼拝は、多くの人物やアナリストらの解釈によれば、勝利の金曜礼拝として一躍名を馳せ、イスラム世界の歴史に残る壮大な出来事となりました。

ハーメネイー師と数十万人ものイラン人市民らは、事前に敵から「テヘランのモスクはイランの対イスラエル作戦『真の約束2』実施後に攻撃される可能性がある」という脅迫を受けていたにもかかわらず、この日の金曜礼拝に参加しました。

この金曜礼拝は、一切の事前予定や特別な警備・警戒なしに屋外で実施されています。

ハーメネイー師はこの金曜礼拝の実施前に、屋外で行われた故ナスロッラー師の追悼式に出席し、コーランの暗誦を開始し礼拝を行った後、当局者らと会談しました。

さらに、この日の金曜礼拝にはハーメネイー師の4人の息子全員が出席していました。それに加えて、各都市から多くのイラン市民がこの宗教儀式に参集しています。

パールストゥディのこの記事では、この歴史に残る金曜礼拝の持つ重要性について各権威が指摘した各点をご紹介します。

 

イスラム社会の威信を高める

テヘラン南方の聖地ゴムの神学校の高等レベルの教育に携わるモハンマド・ハーディー・ラフマーニー教授は最近の出来事を分析し、この日の金曜礼拝の重要性を強調するとともに、「金曜礼拝の壮大な潮流はイスラム社会の威信を高め、敵に重大な打撃を与えるものである」と語りました。

 

敵の陰謀を無力化

イラン北東部ホラーサーンラザヴィー州タイバード郡のスンニー派金曜礼拝導師のゴラーム・ナビー・タヴァッコリー師も、今回の「勝利の金曜礼拝」について「この金曜礼拝における最高指導者の説教並びに、この安全な宗教集会に市民らが意欲的に参集したことが、イスラムの敵が仕組んだ邪悪な計画を阻止した」とコメントしました。

 

預言者ムハンマドへの忠誠の誓い(=樹木の誓い)を思い起こさせる

アーガーミーリー・テヘラン市議会議員は市議会公開会議で、今回の特別な金曜礼拝について「今月4日の金曜は、歴史に残る預言者ムハンマドへの(西暦628年にメッカ近郊フダイビヤで行われた)忠誠の誓いである『樹木の誓い』を想起させるものである。この誓約の目的は、信者の士気を高め、戦闘準備を一新することだった」と述べました。

 

イスラム共同体の大団結

イラン中部イスファハーン州カーシャーンの臨時の金曜礼拝導師もまた、「金曜礼拝の説教におけるハーメネイー師の存在は、シオニスト政権イスラエルに対抗する抵抗戦線にとって大きなカンフル剤である」とし、「この金曜礼拝は世界の被抑圧民を励ましイスラム共同体の間により大きな団結を生み出した」と述べています。

 

一つの誇り

聖コーランの解釈を行う宗教的権威者の一人でもあるジャヴァ―ディー・アーモリー師は、勝利の金曜礼拝が盛大に開催されたことを誇りだとし、「敵の危険に直面し、女性や子供とともに礼拝の現場に出てきたこと、これは1つの誇りではないだろうか?」としました。

 

統治当局への人々の信用の具現

テヘランの臨時金曜礼拝導師のカーゼム・セディーギー師も、「勝利の金曜礼拝におけるハーメネイー師の説教は、有効性、包括性、神の道における聖なる戦いやイスラムにそった姿勢の点で最高潮に達していた」と述べ、「国家統治当局に対する人々の信頼は政治的信条ではなく、宗教的で自然な心からの信念である」と語りました。

 

敵にとっての恐怖

イラン西部ケルマーンシャー州の宗教法学者の代表であり、同市の金曜礼拝の導師を務めるハビーボッラー・ガフーリー師は、勝利の金曜礼拝におけるハーメネイー師とイラン国民の歴史的参集にも言及し、「この重要な出来事は、1979年のイスラム革命の敵に恐怖感を与え、また革命の友人たちに希望をもたらした」と述べました。

 

もう一つの真の約束

聖なる防衛の歴史・文学機構のアッバース・バーイラーミー長官は、「勝利の金曜礼拝に数百万人もの人々が参加することはもう一つの真の約束である」とし、「敵は抵抗戦線とイスラム勢力に対する戦いの場に満を持して登場したが、この一大イベントに参加した人々の情熱によりこれらの陰謀は阻止された」と語っています。

 

 


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