ヤフーがアメリカ情報機関の要請で受信メールを監視
(last modified Wed, 05 Oct 2016 10:48:30 GMT )
10月 05, 2016 19:48 Asia/Tokyo
  • ヤフーがアメリカ情報機関の要請で受信メールを監視

ヤフーが、アメリカ情報機関の要請により、ヤフーメールのユーザーの受信メールを監視していました。

ロイター通信によりますと、消息筋は、ヤフーが昨年、アメリカ情報機関が求める特定の情報をサーチするためにユーザーの受信メールをスキャンしていたことを明らかにしました。

ヤフーの元社員3人と別の関係者は、ヤフーは昨年、アメリカ政府の要請により、アメリカ国家安全保障局やFBIを通じて、数億件のヤフーメールのアカウントをスキャンしていたとしています。

この関係者らは匿名で、「これは、情報関係者がメールや添付ファイルに記載された特定の言葉を求めていたことを意味する」としました。

2人の関係者によれば、ヤフーのマリッサ・メイヤー最高経営責任者が情報機関の要請に応じる決定を下したことにより、一部の幹部が反発し、2015年6月、情報セキュリティ責任者のアレックス・スモタス氏が辞任することになったということです。

ヤフーは、この問題について、「ヤフーはアメリカの法律を遵守している」とのみ、語っています。

アメリカ国家安全保障局とFBIもこの問題に関して回答していません。

元諜報員や監視活動の専門家らによれば、全ての受信メールをサーチするようにとする要請に応じ、それが明らかになったアメリカ企業は、今回が初めてだということです。