クリントン氏のメール再捜査
アメリカのFBI連邦捜査局が、大統領選挙の民主党候補、クリントン氏の私用メール問題で、新たに見つかった関連の電子メールの捜査を再開したことを明らかにしました。
シャーイブラヒーム解説員
FBIの令状では、クリントン氏が国務長官時代に私用メールを使用した問題で、新たに見つかった関連の電子メールの捜査が許可されています。
クリントン氏のメール再捜査は、民主党幹部のマイナスの反応を引き起こしています。FBIのコミー長官は、このメールに関する詳細を早期に明らかにするよう民主党から強い圧力を受けています。アメリカのリード上院院内総務は、FBI長官を大統領選挙に影響を及ぼすための努力によって法に違反していると非難しました。アメリカのケリー国務長官も、クリントン氏のメール問題に関する新たな捜査についてFBI長官とは一切協議していないと述べました。
クリントン氏は、このFBIの再捜査の決定に対して、「選挙を数日後に控えたFBIの行動は懸念すべき問題だ」と述べました。
FBIは、クリントン氏のメールを再捜査することを強調しています。
こうした中、共和党候補のトランプ氏も1970年代のニクソン政権時代のウォーターゲート事件と比較し、クリントン氏の私用メール問題の再捜査を要請しました。さらに、司法省はこの問題に関してクリントン氏を守ろうとしていると非難しました。
FBIの以前の報告では、クリントン氏が国務長官時代に私用メールを使っていたことが認められていました。アメリカの新聞ニューヨークタイムズは、2015年、クリントン氏は国務長官時代に政府の安全なサーバーを使用せずに個人メールを使っていると報じました。民主党の関係者は、選挙でのメール問題の影響に関して警告を発しています。
リアル・クリア・ポリティクスの世論調査の結果では、クリントン氏はトランプ氏に4ポイント差をつけ、47%の支持率となっています。