トランプ氏の選出に対する抗議の継続
アメリカの各都市で、3夜連続、トランプ氏の大統領選出に抗議するデモが行われました。
シャーイブラヒーム解説員
11日金曜夜、マイアミ、アトランタ、フィラデルフィア、ニューヨーク、サンフランシスコの街頭に多くの人が集まり、トランプ次期大統領の移民、イスラム教徒、女性に関する発言に抗議するデモを行いました。
マイアミでは、市内中心部に数千人の活動家が集まりました。ニューヨークでは、抗議者がワシントンスクエアの公園やトランプタワーなどの前に集まりました。当初、アメリカの抗議者をメディアの影響下にあると言っていたトランプ氏は、11日、その立場を変えて、彼らを賞賛しました。
トランプ氏の勝利が発表されたときから、アメリカの各都市では、抗議デモが起こっています。オレゴン州オークランドでもトランプ氏の立場に反対する大規模なデモが起こりました。
アメリカの大統領選挙は8日火曜、実施されました。この選挙で共和党のトランプ氏が民主党のクリントン氏を破り、大統領に選出されました。
イスラム教徒のアメリカ入国禁止やメキシコとの国境における壁の建設など、トランプ氏の発言は、彼のインターネットのサイトから削除されました。抗議者は、こうしたトランプ氏の立場が少数派に対する嫌悪をあおるのではないかという懸念を高め、トランプ氏の支持者による人種差別的な行動を今後拡大する可能性があると警告を発しています。デモ参加者は、ここ数日、「トランプは私の大統領ではない」というスローガンを掲げています。またインターネット上では様々なグループが240万人を超える署名を集め、その中で、選挙人団に対してトランプ氏に票を投じないよう求めました。
アメリカの大統領選挙の正式な段階は、来月、選挙人団の投票により実施されます。このため、先の選挙で過半数の270人の選挙人を獲得した候補がアメリカの次期大統領に正式に選出されることになります。トランプ氏は8日の国民による選挙人への投票で、290人の選挙人を獲得しました。
一方、複数の報告では、選挙結果が発表された後のここ数日、イスラム教徒や有色人種に対する攻撃が高まっているとされています。トランプ氏の支持者は、彼の勝利から24時間以内に、人種差別的で脅迫的なスローガンを掲げるなど、マイノリティーに対する数多くの攻撃を行っています。警察の報告では、カリフォルニア州サンディエゴ大学でイスラム教徒の女性に対し、2名がトランプ氏の反イスラム教徒の発言を掲げて、彼女の持ち物を奪ったとされています。一部のアメリカの大学関係者も、「白人のみ」「白人のためのアメリカ」という言葉が壁に書かれたと報告しています。ミシガン州では、高校生が「壁を築け」というスローガンを叫んだとされています。
偏見から生じる暴力の数を調査している民間団体は、アメリカ全土の大学での犯罪から生じる暴力の増加を報告しています。
アメリカのイスラム関係評議会も、暴力行為によって権利が侵害されていると訴えているイスラム教徒に対して、警察に通報するよう求めています。