アメリカ大統領、同国内での不和や人種差別に警告
1月 11, 2017 19:33 Asia/Tokyo
アメリカのオバマ大統領が、イリノイ州シカゴでの任期最後の演説において、同国内で不和や人種差別が続いていることに警告を発しました。
フランス通信によりますと、オバマ大統領は10日火曜、「人種差別は、今なおアメリカにおける分裂を引き起こす力となっている」と語っています。
また、アメリカにおける政治状況についても警告し、「人種差別は、アメリカにおける民主主義にとって重大な脅威になるだろう」と述べました。
オバマ大統領は、アメリカでのイスラム教徒に対する差別は容認できないものだとしています。
オバマ大統領はこの演説で、任期中の最大の成果はイランと6カ国による核合意、そしてキューバとの国交回復であるとしました。
さらに、気候変動の問題を否定することは、未来の世代に対する背信行為であるとしています。
アメリカで、警察の暴力や銃犯罪による有色人種の殺害が増加していることは、人種差別がアメリカ社会を強く脅かし、段階的な崩壊に向かわせていることを示しています。
確かな統計によりますと、アメリカでは警察の暴力や銃撃により、28時間に1人の黒人が殺害されており、これは世界でも最悪のレベルとなっています。
オバマ大統領の8年間の任期は来週を持って満了し、トランプ氏が20日の就任宣誓式により新大統領に就任することになっています。
タグ