外交・防衛政策におけるアメリカ新大統領の最初の歩み
アメリカのトランプ大統領の就任式が1月20日、行われました。
これにより、トランプ氏は正式に第45代アメリカ大統領に就任しました。
同時に、アメリカ全土でトランプ氏の政策に反対し、彼の辞任を求める大規模な抗議が行われました。
ホワイトハウスは20日金曜、声明を発表し、トランプ政権の外交政策の原則について説明しました。この声明では、トランプ政権はアメリカの国益と安全保障に集中した外交政策をとるとされています。さらに、アメリカの安全確保の枠内でミサイル攻撃から守るために、最新鋭のミサイル迎撃システムを稼動させるとしました。
また同日、上院の最終的な承認により、マティス元中央軍司令官が新しい国防長官に就任しました。
トランプ新大統領は就任後すぐに、国内外の公約を実行するための具体的な行動を開始しました。ミサイル迎撃システムの拡大やマティス新国防長官の就任は、すべて、外交政策や防衛・軍事政策における新たな時代の開始を物語っています。
トランプ外交政策の中心は、力の行使による平和の実現です。実際、トランプ氏は外交政策に対して、現実主義的なアプローチをすすめています。それはアメリカの新政権が考慮する目的を実現するために国際舞台で力の行使を柱とするものです。このことはアメリカの外交政策の軍事化を意味すると言えるでしょう。とくに新国防長官も各地でアメリカが現在行っている戦闘に関して厳しいアプローチをとろうとしています。
また同時に、外交政策の新たな枠組みにおいて、とくにISISのテロ対策を挙げることができます。これに関して、アメリカはこのグループを殲滅するため、必要な場合には軍事連合の枠内で共通の軍事作戦を進めることが強調されています。このように、トランプ氏がこれまで表明してきたように、アメリカは、シリアの合法政府の転覆の代わりに、対ISIS対策にさらに集中することになると見られています。これは、もしそれが正しければ、ISIS対策に向けシリアでアメリカとロシアが協力を行う可能性を増しています。
一方で、アメリカが外交・防衛政策で集中している分野は実際、アメリカと、国際的な大国、つまりロシアや中国との対立です。これに関して、明らかに、ミサイル迎撃システムの強化の問題が挙げられ、アメリカは北朝鮮といった国からのミサイルの脅威に対抗するためと主張しています。こうした中、これに関するアメリカの新政府の原則的なアプローチは、ロシアや中国などの核の大国にさらに向けられています。ロシアはアメリカの目的は、この種のシステムを東ヨーロッパや東アジアに配備することで、核戦争が勃発した際のロシアや中国のミサイル攻撃に備えることだとしています。当然これにより、ロシアとアメリカの間のこれに関する現在の対立は拡大することになるでしょう。
ロシアとオバマ政権の主な対立の一つは、東ヨーロッパにおけるミサイルシステムの配備でした。IRIB国際放送の国際問題の専門家、ミールターヘル氏は、概して、アメリカの新たなミサイルシステムの稼動や好戦的な人物の国防長官の就任は、トランプ政権の外交分野における好戦的な姿勢を物語るものだと言うことができるとしています。