台湾の近海での中国の演習
台湾周辺の海域で、中国の3日間にわたる軍事演習が始まりました。中国の関係者はこの演習を、攻撃の可能性に対して軍隊を準備させることにあるとしましたが、この演習は台湾の独立派に対する明らかなメッセージに見えます。
中国の戦闘機や艦船が2日前、台湾の周辺の海域に入りました。中国の関係者は、この演習と年間に行われるそれと同様の演習の実施は、軍の準備に向けたものだとしていますが、実際、それは中国の高官の表明を超えたものである可能性があります。
昨年6月に台湾で独立派が権力の座に着いたことで、台湾海峡をはさんだ二つの方向で、新たな緊張が始まりました。台湾の蔡総統は、初期の表明の中で、完全に中国に反対する方針をとっていました。蔡総統は、有権者に対して、台湾の統治に関して中国政府と取引はしないと述べました。
中国は常に、「どんな状況であっても台湾の独立には耐えられない。もし必要であれば台湾の正式な併合に関して武力に訴える可能性も否定しない」と強調しています。2005年には、中国の全人代で、分離派に対する法案が可決されています。この法では中国軍は新疆ウイグル自治区、チベット、台湾に遠征することができるとされています。
中国がこの10年、台湾の近くの沿岸に800発近いを弾道ミサイルを配備し、絶えずアメリカに対して台湾政府に兵器を売却しないよう、さらには分離派を支持しないよう求めていたことを思い起こすべきでしょう。
台湾海峡を挟んだ二つの政府の関係は、アメリカのトランプ大統領が中国やアジアに対する軍事政策や戦略を強調したときに悪化しました。南シナ海へのアメリカの艦艇や先週の空母の派遣は、アメリカのアジア重視の戦略を裏付けるものです。台湾の近海における中国の軍事演習の実施に加えて、演習が行われている南シナ海には中国の複数の艦艇と共に空母も参加しており、これらは中国がさらに敏感になっていることを示すものです。明らかに中国は、台湾の指導者の交代により、独立派が台湾軍を立て直そうとする問題に注目しています。このため、習近平国家主席などの中国の政府関係者は、3月初旬に開かれる全人代の会議の中で、軍の予算を増加し、あらゆる独立主義者に対して新たな安全保障の準備を行う可能性が非常に高くなっています。