欧米諸国の軍事費が増大
スウェーデンのストックホルム国際平和研究所が、世界で最も軍事予算が多いのはアメリカだとしました。
ストックホルム国際平和研究所は24日月曜、2016年におけるアメリカの軍事予算は1.7%増加し、6110億ドルに達し、これは現時点で世界各国の中で軍事予算の最も多いものとしています。
また、この研究所の報告では、今年の1月に就任したアメリカのトランプ大統領が、軍事予算の増額を優先させ、アメリカ軍が4月にシリアの空軍基地やアフガニスタンのテロ組織ISISの拠点を攻撃したことは、彼が暴力行使すら辞さないことを示している、とされています。
さらに、昨年の中国の軍事予算は、およそ1380億ドルとされ、今年は7%増加しており、今年のアメリカの軍事予算のおよそ4分の1となるだろうとされています。
ストックホルム国際平和研究所はまた、2016年のロシアの軍事予算は、経済危機にも拘らず、アメリカと中国についで第3位とされています。
ロシアは昨年、国防分野で692億ドルを拠出しており、これは2015年に比べて5.9%増加しています。
この数字は、ロシアの国内総生産の5.3%にあたり、旧ソ連の崩壊以降最も高い数字となっています。
ストックホルム国際平和研究所はまた、「軍事予算の増大は、ロシア経済が石油収入の減少や、2014年のウクライナ問題による西側諸国の経済制裁により、緊迫した状況を抱えている中でのことだ」としました。
この報告によりますと、西側諸国は2015年から複数のテロ事件に遭遇しており、トランプ大統領はNATO北大西洋条約機構への西側同盟国の協力は不十分だとしている中、2年連続で軍事予算を2.6%増やしたとされています。
これらの国についで、フランスが557億ドルで5位、6位はインドとなっています。
7位はイギリスで483億ドルです。
軍事予算の増大化の傾向は、特にバルト三国をはじめとする中央ヨーロッパや東ヨーロッパ諸国で顕著となっています。
全体として、NATOに加盟するヨーロッパ諸国の軍事予算は、ロシアの軍事予算のおよそ4倍となっています。