ブレジンスキー元米大統領補佐官が死去
May 27, 2017 18:02 Asia/Tokyo
アメリカのカーター政権時代に大統領補佐官を務めたブレジンスキー氏が、89歳で死去しました。
CNNのインターネットサイトによりますと、26日金曜に死去したブレジンスキー氏はポーランド系アメリカ人で、共産主義の専門家としてアメリカの政治家の多くからも注目されていました。
当時のアメリカのカーター大統領は、国際問題や外交問題に完全には精通していなかったことから、ブレジンスキー氏を補佐官として起用しました。
ブレジンスキー氏の最も重要な活動としては、エジプトとシオニスト政権イスラエルの間の和解の枠組みとなるキャンプ・デイビッド会議を実現させ、エジプトと旧ソ連の乖離を図ったことが挙げられます。
また、ブレジンスキー氏が大統領補佐官を務めていた時代には、アメリカと中国の関係も正常化し、カーター大統領が中国を訪問しています。
ブレジンスキー氏はまた、反ソ連的な思想を持っていたことから、サウジアラビアやパキスタンの支援により、アフガニスタンでイスラム教徒の戦士たちにソ連に対するゲリラ戦を実行させましたが、その結果、テロ組織アルカイダやタリバンが出現しています。