ミャンマーのイスラム教徒の多くが、新たにバングラデシュに避難
10月 16, 2017 22:42 Asia/Tokyo
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ロヒンギャ族の難民
多くのミャンマーのロヒンギャ族のイスラム教徒が、ミャンマー軍の攻撃により、飢えを抱える中でミャンマーから避難し、バングラデシュの国境地帯に入っています。
イスナー通信によりますと、ロヒンギャ族のイスラム教徒は、飢えと貧困、襲撃、住宅に対する放火により、ラカイン州の居住地を捨てて、バングラデシュに避難しています。
バングラデシュの公共サービス機関の関係者も、16日月曜、「およそ1万4000人の身寄りのない子供が、バングラデシュのコックスバザールの難民キャンプで、劣悪な環境の中、生活している」としました。

また、ミャンマーとバングラデシュの国境地帯の難民キャンプから伝えられた情報では、野生の象が難民キャンプを襲撃し、これにより寝ていた女性1人とその子供3人が死亡したと伝えられています。
さらに、バングラデシュの警察当局は、イスラム教徒の難民を乗せたボートが、バングラデシュに避難する途中で転覆したと伝えました。
この事故により、40人が行方不明となっており、現在、女性4人、子供4人の計8人の遺体のみが発見されています。
8月25日から、ラカイン州では新たにイスラム教徒に対する大規模な迫害が始まり、この中で6000人が死亡、8000人が負傷し、およそ80万人がバングラデシュに避難しています。
ラカイン州では、2012年から、ミャンマーの軍と過激派仏教徒によるイスラム教徒への攻撃が行われています。
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