アメリカの約束不履行に対するイランの対応
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トランプ大統領
アメリカのトランプ大統領は、就任以来、常に、核合意に反する行動を取ろうとしてきました。
トランプ大統領の目的は、イランに圧力をかけるために、国際レベルで一致団結した陣営を作ることにあります。しかし、このシナリオを実施する中で、多くの問題や障害に直面しています。アメリカは現在、核合意に対して2つの事実に直面しています。
一つ目は、アメリカの非論理的な政策への同調がなく、国際社会で孤立していること。
二つ目は、イランが、アメリカの敵対行為に応じ、彼らの圧力や脅迫に屈しない力を有していることです。この2つの事実に注目し、トランプ政権は、根拠のない主張により、イランが地域に危機を作り出そうとしていると非難し、イランとの対決について国連安保理で議論させようとしています。
アメリカのティラーソン国務長官は、15日日曜、CNNのインタビューで次のように語りました。
「我々は実際、イランからの脅威のより広範な部分を含むような合意を必要としている」
しかし、このシナリオも、国際社会から無視されています。ロシアのリャブコフ外務次官は、ティラーソン長官の発言を受け、イタルタス通信に対し、次のように語りました。
「アメリカ政府は、順調に進められている問題に干渉すべきではない」
イギリスのジョンソン外務大臣も、イランのザリーフ外務大臣との2度目の電話会談で、改めて、イギリスの核合意への支持を強調しました。
明らかなのは、イランがボールをアメリカ側に投げており、トランプ大統領の立場が、国際問題になっていることです。それはアメリカのヨーロッパとの関係にも問題を生じさせることでしょう。
アメリカのヘイリー国連大使は、NBCテレビのインタビューで、核合意について次のように語りました。
「国際社会は、核合意が【破綻しえない】ような大きな合意であるかのように行動している」
しかしながら、アメリカ国内からも、トランプ大統領への批判の声が高まっています。ケリー元国務長官は、ワシントンポストの記事の中で次のように話しています。
「アメリカは、核合意を離脱すれば、ヨーロッパの同盟国を失い、約束を守らないことを世界に伝えることになる」
イランのサーレヒー原子力庁長官も、「核合意が破棄されれば、イランは追加議定書の実施を停止する」と警告しています。また、イラン公益評議会のレザーイー書記は、次のように語っています。
「核合意に関する話し合いを議会に委ねることも、ある意味で後退と見なされる。なぜなら議会には、核合意を離脱することはできないからだ。おそらく議会では、新たな制裁が制定されることになるが、核合意を離脱することは、彼らにとっては非常に難しいだろう」
トランプ大統領は現在、どのように転んでも敗者になるような道を歩んでいます。核合意は、敗者が存在しないような、世界レベルでの包括的な合意として形作られています。間違いなく、アメリカが事実を捻じ曲げ、誤った分析をすれば、アメリカの孤立以外の結果が生まれることはないでしょう。もしこの流れを続ければ、アメリカは、国際社会の要求を受け入れるか、あるいは、国際世論に抵抗するかしかないのです。