国連がアメリカの人権に反する行動に苦慮
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ゼイド人権高等弁務官
国連のゼイド人権高等弁務官が、アメリカによる大規模な人権侵害に抗議する中で、二期目の就任を断念し、退任するとしました。
ニューヨークタイムズは、ゼイド人権高等弁務官は、アメリカの大規模な人権侵害と、アメリカとその同盟国が人権規約を守らないことに抗議し、二期目に立候補しない意向だと伝えました。
ゼイド人権高等弁務官は、スイス・ジュネーブにいる同僚と、グテーレス事務総長に向けた短いメッセージを伝え、「相手側に屈し、沈黙しなければならない現状で、業務を続けることは難しい」としました。
グテーレス事務総長も、以前、アメリカの国連分担金が打ち切りになるため、ゼイド人権高等弁務官に、アメリカのトランプ大統領に対する抗議をやめるよう求めていました。
ゼイド人権高等弁務官は、繰り返し、トランプ大統領の女性や移民に対する立場や、アメリカの司法制度を批判しています。
外交誌フォーリン・ポリシーも、外交筋の話として、トランプ大統領は、アメリカの外交政策における人権の役割を縮小し、拷問の復活などに関する見解を提示したとしました。
イギリスの新聞インディペンデントは、ゼイド人権高等弁務官は書簡でアメリカの名前を出していないが、現状や、文脈から、彼が二期目の立候補を辞退したもっとも大きな理由は、トランプ大統領だとわかるとしました。
また、トランプ大統領が聖地ベイトルモガッダスをシオニスト政権イスラエルの首都だと宣言したこと、シオニスト政権がパレスチナ人を虐殺していることも、ゼイド人権高等弁務官は候補にならない決意を固めた理由だとしています。
ゼイド人権高等弁務官は、声明の中で、トランプ大統領の決定は、挑発的で大変危険だとして、長期にわたり暴力が拡大する要因になったとしました。