1月 24, 2016 21:48 Asia/Tokyo
  • 韓国の提案に対するアメリカの支持

アスギャリー解説員 アメリカが、朝鮮半島の非核化を目的とした5カ国協議を開催する韓国の提案を支持しました。

在韓国アメリカ大使館の報道官は、23日土曜、韓国の提案に対するアメリカの支持を表明し、朝鮮半島の核兵器廃絶に向けた当事国の協力拡大は重要だとしました。韓国のパククネ大統領は、22日金曜、北朝鮮以外の6カ国協議の参加国5カ国が参加する形で、北朝鮮の核計画に関する協議を再開するよう提案しました。

この6カ国協議は、南北朝鮮、日本、中国、ロシア、アメリカが参加し、朝鮮半島の核兵器廃絶を追求していましたが、2009年から、北朝鮮が離脱したことで、この協議は中止していました。このときから、参加国は2国間や数カ国間で協議を開催していました。北朝鮮が4回目の核実験を行ったと発表したことで、この協議を当事国の間で行う必要性がこれまで以上に大きくなっています。

5カ国協議の形での協議再開という、韓国の提案に対するアメリカの支持は、アメリカのブリンケン国務副長官が韓国を訪問した数日後に表明されました。ブリンケン国務副長官は、地域の重要な問題に関して、韓国のハン・ミング国防大臣と話し合いを行いました。ハン国防大臣とブリンケン国務副長官はまた、1月6日の水爆実験を理由とした北朝鮮への懲罰的措置に関する、共通のアプローチを取ることについて、意見交換を行いました。ハン国防大臣は、「国際社会の繰り返しの警告と懸念にもかかわらず、北朝鮮は4度目の核実験を行った。これは朝鮮半島、および国際社会にとっての大きな脅威とみなされる」と語りました。ハン国防大臣はまた、「韓国政府は現在、北朝鮮の立場を変えさせるよう求めるパク大統領の要請により、北朝鮮に対する国際的、あるいは二国間制裁について話し合いを行っている」と強調しました。ブリンケン副長官も、北朝鮮ほどアジアでの大規模な情勢不安の原因となっている国は存在しないとしました。ブリンケン副長官はまた、「韓国とアメリカはいずれも北朝鮮の脅威に直面しており、この問題に関して国際社会が強い反応を示すことが必須だ」と語りました。

ブリンケン副長官は韓国のユンビョンセ外務大臣とも会談する中で、中国政府に対しても、北朝鮮に対する影響力を行使するよう呼びかけました。また、中国は北朝鮮の核の脅威を取り除くために、ほかの国の先頭に立って行動すべきだとして、中国ほど北朝鮮に対する影響力を持つ国は存在しないとしました。

こうした中、北朝鮮の核活動を妨害するのに中国により大きな役割を果たさせるために、アメリカの代表が中国を訪問した後、日本政府の代表も、このような要請を中国政府関係者に提示するため、中国を訪問しました。

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