1月 14, 2018 21:38 Asia/Tokyo
  • アウンサン・スーチー国家顧問兼外務大臣と河野外務大臣
    アウンサン・スーチー国家顧問兼外務大臣と河野外務大臣

ミャンマーのアウンサン・スーチー国家顧問兼外務大臣が、同国の政府軍がロヒンギャ族のイスラム教徒の殺害を認めたことを、前向きな一歩だとしました。

ミャンマー政府軍は今月10日、同国の西部ラカイン州で仏教徒を支援し、ロヒンギャ族のイスラム教徒10人を殺害して集団墓地に埋めたことを認めました。

 

ロヒンギャ族のイスラム教徒

 

イルナー通信によりますと、スーチー氏は日本の河野外務大臣との共同記者会見で、ミャンマーの政府軍がこの犯罪行為を認めたことを前向きな一歩だとし、政府軍は法律を実施したとしています。

スーチー氏が、ロヒンギャ族のイスラム教徒の殺害を擁護したことは、国際機関や人権機関の大きな批判を引き起こしています。

ミャンマー軍

 

昨年の8月25日からこれまでに、ミャンマー西部ラカイン州では、政府軍によるロヒンギャ族のイスラム教徒への弾圧や襲撃が新たに開始されており、これにより6000人以上が死亡、8000人が負傷したほか、数十万人が隣国のバングラデシュへの避難を余儀なくされています。

ラカイン州では、2012年からミャンマーの政府軍と過激派仏教徒による、ロヒンギャ族のイスラム教徒への攻撃が行われています。

国連は最近、「ミャンマーの政府軍は、国内での民族の浄化を追求している」と表明しています。

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